【2026年最新】臨床検査技師国試の合格率推移|過去10回分データと傾向分析
結論:合格率は71〜85%。「普通にやれば受かる」は危険
臨床検査技師の国試は、合格率だけ見ると70〜85%台で推移しています。「7割以上が受かるなら大丈夫だろう」と思うかもしれません。
しかし、この数字には新卒と既卒の差が隠れています。新卒の合格率は83〜94%なのに対し、既卒は約29%。つまり一発で受からなかった場合、翌年以降の合格はかなり難しくなるのが現実です。
この記事のポイント
- 過去10回分の合格率データから「難化と易化の波」を読み解く
- 新卒93% vs 既卒29%。一発合格がいかに重要かをデータで示す
- 合格ライン120/200(60%)の仕組みと、難化年でも受かる人の共通点
目次
- 過去10回分の合格率推移
- データから読み取れる3つの傾向
- 新卒と既卒:合格率の決定的な差
- 「難化した年」に合格する人がやっていること
- 第72回(2026年)の結果と次回予想
- 合格ラボで「一発合格」の確率を上げる
- まとめ
この仕組みを理解したら、次は問題で確かめる番です。合格ラボなら過去問800問+AIが「なぜそうなるか」を解説します。 無料で始める →
過去10回分の合格率推移
| 回 | 実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |----|--------|---------|---------|--------| | 第63回 | 2017 | 4,739 | 3,729 | 78.7% | | 第64回 | 2018 | 4,829 | 3,828 | 79.3% | | 第65回 | 2019 | 4,816 | 3,620 | 75.2% | | 第66回 | 2020 | 4,854 | 3,472 | 71.5% | | 第67回 | 2021 | 5,115 | 4,101 | 80.2% | | 第68回 | 2022 | 4,948 | 3,729 | 75.4% | | 第69回 | 2023 | 5,002 | 3,880 | 77.6% | | 第70回 | 2024 | 4,946 | 3,800 | 76.8% | | 第71回 | 2025 | 5,131 | 4,340 | 84.6% | | 第72回 | 2026 | 4,693 | 3,976 | 84.7% |
出典: 厚生労働省「臨床検査技師国家試験の合格発表について」(各年度)
10回分の平均合格率は78.4%。ただし、71.5%まで下がる年もあれば84.7%まで上がる年もあり、年による振れ幅は13ポイント以上あります。
データから読み取れる3つの傾向
傾向1:難化と易化は交互にやってくる
合格率を並べると、パターンが見えます。
- 第65回 75.2%(難) → 第66回 71.5%(最難) → 第67回 80.2%(易)
- 第68回 75.4%(難) → 第69回 77.6% → 第70回 76.8%(やや難)
- 第71回 84.6%(易) → 第72回 84.7%(易)
放射線技師国試ほどきれいな交互パターンではありませんが、難しい年が2〜3回続いた後に易しい年が来るという波があります。第66回(71.5%)を底にして、第68〜70回で再び75〜77%台が続き、第71〜72回で84%台に回復しました。
ただし、「次は易しいはず」と楽観するのは危険です。どの年に当たっても合格できる実力をつけることが最も確実な戦略です。
傾向2:合格ラインは固定(120/200 = 60%)
臨床検査技師国試の合格基準は200点満点中120点以上(60%)。これは毎年固定です。
この仕組みは放射線技師国試とまったく同じです。「上位何%を合格にする」という相対評価ではなく、120点を超えれば全員合格する絶対評価です。
つまり:
- 他の受験者と競争する必要がない
- 自分の弱点を潰して120点を超えればいい
- 全科目で満点を目指す必要はない
逆に言えば、問題が難化して平均点が下がっても、合格ラインは120点のままです。これが「難化した年に合格率が大きく下がる」理由でもあります。
傾向3:受験者数は5,000人前後で推移
| 期間 | 平均受験者数 | |------|-------------| | 第63〜66回(2017-2020) | 4,810人 | | 第67〜70回(2021-2024) | 5,023人 | | 第71〜72回(2025-2026) | 4,912人 |
臨床検査技師の受験者数は放射線技師(約3,500人)よりも多く、5,000人前後で推移しています。第67回(2021年)以降はやや増加傾向にありましたが、第72回は4,693人とやや減少しました。
受験者が増えても合格ラインは120点で変わりません。ただし、就職時の競争を考えると、合格するだけでなく高得点を目指す意識も重要です。
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新卒と既卒:合格率の決定的な差
第72回(2026年)の新卒・既卒内訳データです。
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |------|---------|---------|--------| | 新卒 | 4,064 | 3,793 | 93.3% | | 既卒 | 629 | 183 | 29.1% |
既卒の合格率は約29%。新卒の3分の1以下です。
過去10回の新卒合格率は83〜94%で推移しています。
| 回 | 全体合格率 | 新卒合格率 | 差 | |----|----------|----------|------| | 第63回 | 78.7% | 89.9% | +11.2pt | | 第64回 | 79.3% | 90.5% | +11.2pt | | 第65回 | 75.2% | 86.5% | +11.3pt | | 第66回 | 71.5% | 83.1% | +11.6pt | | 第67回 | 80.2% | 91.6% | +11.4pt | | 第68回 | 75.4% | 86.4% | +11.0pt | | 第69回 | 77.6% | 89.5% | +11.9pt | | 第70回 | 76.8% | 88.0% | +11.2pt | | 第71回 | 84.6% | 94.0% | +9.4pt | | 第72回 | 84.7% | 93.3% | +8.6pt |
新卒と全体の差は常に約10ポイント。この差の大部分は、既卒者の低い合格率によるものです。
これは「既卒者の実力が低い」というより、一度不合格になると勉強のモチベーションと環境を維持するのが極めて難しくなることが主因です。学校の授業がなく、仕事をしながらの独学になり、周りに受験仲間もいなくなります。
だからこそ、在学中の一発合格を目指すことが最も重要です。
「難化した年」に合格する人がやっていること
合格率が75%を下回った年(第65回、第66回、第68回)でも、合格ライン自体は120点で変わりません。難化したとき不合格になるのは、ギリギリの実力で勉強していた人です。
難化年に合格する人の共通点:
1. 暗記に頼らず「なぜ」を理解している
難化の正体は「問い方が変わる」ことです。知識そのものは変わりません。
臨床検査技師の国試は臨床化学、血液学、微生物学など幅広い科目が出題されます。たとえば、臨床化学の代謝経路をゴロ合わせだけで覚えていると、「なぜこの酵素が上昇するのか」と聞かれた瞬間に対応できなくなります。
「理由がわかると忘れにくく、応用も利く」。これは放射線技師国試でも臨床検査技師国試でも同じ原則です。詳しくは臨床検査技師国試の勉強法で解説しています。
2. 苦手科目を放置していない
120点の合格ラインに対して、得意科目で稼いで苦手科目をカバーする戦略は難化年に崩壊します。得意科目も難化して稼げなくなり、苦手科目はさらに点が下がるからです。
安全な戦略は全科目で60%以上を目指すこと。苦手科目を早期に特定して重点的に対策します。いつから勉強を始めるべきかの記事も参考にしてください。
3. 復習を仕組み化している
「過去問3周した」という回数ではなく、間違えた問題を忘れる前に復習しているかどうかが分かれ目です。人間の記憶は放置すると24時間で74%忘れます(エビングハウスの忘却曲線)。
間隔反復(SRS)は、忘れかけたタイミングで復習を自動化する仕組みです。合格者が無意識にやっている「間違えたところを繰り返す」を、科学的なタイミングで実行します。
第72回(2026年)の結果と次回予想
第72回の合格率は**84.7%**でした。前年(第71回: 84.6%)とほぼ同水準で、2年連続の高合格率となりました。
- 新卒合格率は93.3%と高水準
- 既卒合格率は29.1%
- 受験者数は4,693人で、前年の5,131人からやや減少
次回(第73回)の見通し
過去のパターンでは、高合格率が2年続いた後は難化に転じる可能性があります。
- 第67回 80.2% → 第68回 75.4%に急落
- 第71回 84.6% → 第72回 84.7% → 第73回は?
2年連続で84%台が続いた後だけに、第73回は難化する可能性を想定しておくべきです。ただし、予想に頼るのではなくどの難易度でも120点を超えられる実力をつけることが最善の対策です。
合格ラボで「一発合格」の確率を上げる
合格率のデータが示しているのは明確です。新卒93% vs 既卒29%。一発で合格しなければ、翌年以降はかなり厳しい。
では、一発合格の確率を上げるために今すぐできることは何か? この記事で紹介した「難化年でも合格する人の3つの共通点」を実践することです。
- 苦手科目を放置しない → 合格ラボは、AIが苦手科目を自動検出し、全科目60%以上を目指す学習プランを毎日提案します
- 「なぜ」を理解して応用力をつける → AI解説が「なぜその答えになるか」を1問ずつ解説。暗記ではなく理解を促進します
- 復習を仕組み化する → 忘れかけた問題を自動で再出題。忘れる前に復習できます
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まとめ
- 臨床検査技師国試の合格率は71〜85%。10回平均は約78%
- 難化と易化は2〜3年周期で波がある
- 合格ラインは毎年固定で120/200(60%)
- 新卒93% vs 既卒29%。一発合格が圧倒的に有利
- 難化年に合格する人は「なぜ」を理解し、苦手科目を放置せず、復習を仕組み化している
- 第72回は84.7%。2年連続の高水準だが、次回は難化の可能性も
データの出典: 厚生労働省「臨床検査技師国家試験の合格発表について」(各年度)
この記事を書いた人
田爪 大智
元・診療放射線技師(熊本で臨床経験)→ Webエンジニアに転身して独立。
第一種放射線取扱主任者。
「暗記で一種に受かったが現場で使えなかった」経験から、
"なぜ?"を理解する学習法を追求。
放射線技師の国試対策アプリ「合格ラボ」を一人で開発中。
この記事で学んだことを、アプリで自動化する
ブログで読めること
- - 科目ごとの攻略法と考え方
- - 間隔反復・アクティブリコールの仕組み
- - 勉強スケジュールの立て方
アプリがやってくれること
- → 忘れるタイミングで自動再出題
- → 弱点科目を自動検出
- → AIが「なぜ?」を解説
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