放射線技師国試の合格率は?過去12回分のデータから見える傾向と対策
結論:合格率は74〜87%。「普通にやれば受かる」は危険
放射線技師の国試は、合格率だけ見ると70〜80%台で推移しています。「8割近くが受かるなら大丈夫だろう」と思うかもしれません。
しかし、この数字には新卒と既卒の差が隠れています。新卒の合格率は80%台後半なのに対し、既卒は20%前後。つまり一発で受からなかった場合、翌年以降の合格はかなり難しくなるのが現実です。
過去12回分の合格率推移
| 回 | 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |----|------|---------|---------|--------| | 第66回 | 2014 | 2,907 | 2,224 | 76.5% | | 第67回 | 2015 | 2,839 | 2,094 | 73.8% | | 第68回 | 2016 | 3,016 | 2,377 | 78.8% | | 第69回 | 2017 | 2,939 | 2,511 | 85.4% | | 第70回 | 2018 | 2,971 | 2,237 | 75.3% | | 第71回 | 2019 | 3,202 | 2,537 | 79.2% | | 第72回 | 2020 | 2,914 | 2,397 | 82.3% | | 第73回 | 2021 | 2,953 | 2,184 | 74.0% | | 第74回 | 2022 | 3,245 | 2,793 | 86.1% | | 第75回 | 2023 | 3,224 | 2,805 | 87.0% | | 第76回 | 2024 | 3,565 | 2,834 | 79.5% | | 第77回 | 2025 | 3,729 | 3,159 | 84.7% |
出典: 厚生労働省「診療放射線技師国家試験の合格発表について」
データから読み取れる3つの傾向
傾向1:難化と易化は交互にやってくる
合格率を並べると、パターンが見えます。
- 第67回 73.8%(難) → 第68回 78.8% → 第69回 85.4%(易)
- 第70回 75.3%(難) → 第71回 79.2% → 第72回 82.3%(易)
- 第73回 74.0%(難) → 第74回 86.1% → 第75回 87.0%(易)
- 第76回 79.5%(やや難) → 第77回 84.7%(やや易)
難しい年の翌年は易しくなる傾向があります。これは出題委員が前年の合格率を見て調整しているためと考えられています。
ただし、「今年は易しいはず」と楽観するのは危険です。どの年に当たっても合格できる実力をつけることが最も確実な戦略です。
傾向2:合格ラインは固定(120/200 = 60%)
放射線技師国試の合格基準は200点満点中120点以上(60%)。これは毎年固定です。
「上位何%を合格にする」という相対評価ではなく、120点を超えれば全員合格する絶対評価です。つまり、周りの受験者ではなく自分自身の実力が問われます。
この仕組みは受験生にとって有利です。なぜなら:
- 他の受験者と競争する必要がない
- 自分の弱点を潰して120点を超えればいい
- 11科目すべてで90点を目指す必要はない
傾向3:受験者数は増加傾向
| 期間 | 平均受験者数 | |------|-------------| | 第66〜69回(2014-2017) | 2,925人 | | 第70〜73回(2018-2021) | 3,010人 | | 第74〜77回(2022-2025) | 3,441人 |
直近4回は平均3,400人を超え、第77回は過去最多の3,729人でした。放射線技師の需要増加に伴い養成校の定員が増えたことが背景にあります。
受験者が増えても合格ラインは120点で変わりません。しかし、就職時の競争は激化するため、国試合格はもちろん、成績上位を目指す意識が重要になってきています。
新卒と既卒:合格率の決定的な差
公式データでは新卒・既卒の内訳も公表されています。第76回(2024年)のデータ:
| 区分 | 受験者数 | 合格率 | |------|---------|--------| | 新卒 | 3,208 | 86.3% | | 既卒 | 357 | 18.8% |
既卒の合格率は約19%。新卒の4分の1以下です。
これは「既卒者の実力が低い」というより、一度不合格になると勉強のモチベーションと環境を維持するのが難しくなることが主因です。学校の授業がなく、仕事をしながらの独学になり、周りに受験仲間もいなくなります。
だからこそ、在学中の一発合格を目指すことが最も重要です。
「難化した年」に合格する人がやっていること
合格率が下がった年(第67回、第70回、第73回、第76回)でも、合格ライン自体は120点で変わりません。難化したとき不合格になるのは、ギリギリの実力で勉強していた人です。
難化年に合格する人の共通点:
1. 暗記に頼らず「なぜ」を理解している
難化の正体は「問い方が変わる」ことです。知識そのものは変わりません。暗記だけで覚えていると、聞かれ方が変わった瞬間に対応できなくなります。
「なぜその答えになるのか」を理解していれば、問い方が変わっても正解にたどり着けます。これが過去問を「ただ繰り返す」のではなく「正しく使う」ことの意味です。
2. 苦手科目を放置していない
120点の合格ラインに対して、得意科目で稼いで苦手科目をカバーする戦略は難化年に崩壊します。得意科目も難化して稼げなくなり、苦手科目はさらに点が下がるからです。
安全な戦略は全科目で60%以上を目指すこと。苦手科目を早期に特定して重点的に対策します。
3. 間違えた問題を確実に復習している
「3周した」という回数ではなく、間違えた問題を忘れる前に復習しているかどうかが分かれ目です。人間の記憶は放置すると24時間で74%忘れます(エビングハウスの忘却曲線)。
間隔反復(SRS)は、忘れかけたタイミングで復習を自動化する仕組みです。合格者が無意識にやっている「間違えたところを繰り返す」を、科学的なタイミングで実行します。
第78回(2026年2月)の予想
過去の傾向から推測すると:
- 第77回が84.7%(やや易)だったため、第78回はやや難化する可能性がある
- ただし第76回→77回のように大幅な変動ではなく、80%前後に落ち着く可能性が高い
- 第77回〜の新出題基準(11科目制)が2回目のため、出題傾向が安定してくる年
予想に頼るのではなく、どの難易度でも120点を超えられる実力をつけることが最善の対策です。
合格ラボで「一発合格」の確率を上げる
合格ラボは、この記事で紹介した「難化年でも合格する人の共通点」をそのまま機能にしています。
- 合格ナビ: AIが苦手科目を自動検出し、全科目60%以上を目指す学習プランを毎日生成
- AI解説: 「なぜその答えになるか」を問題ごとに解説。暗記ではなく理解を促進
- 間隔反復(SRS): 間違えた問題を1日後→3日後→7日後に自動再出題。記憶を定着させる
- 科目別レーダーチャート: 11科目の正答率を一目で確認。苦手科目が隠れない
既卒合格率19%のデータが示す通り、一発合格が最も重要です。効率的な対策で、確実に120点を超えましょう。
現在プレリリース中で、全機能を無料でお使いいただけます。
まとめ
- 放射線技師国試の合格率は74〜87%。10年平均は約80%
- 難化と易化は交互に来る傾向がある
- 合格ラインは毎年固定で120/200(60%)
- 新卒86% vs 既卒19%。一発合格が圧倒的に有利
- 難化年に合格する人は「なぜ」を理解し、苦手科目を放置せず、復習を怠らない
- 第78回はやや難化の可能性。どの年でも120点を超える実力が最善の対策