国試1年前からの月別スケジュール|放射線技師・臨床検査技師共通の勉強計画
「何から始めればいいかわからない」を解決する
国試まであと約11ヶ月。科目数は多いし、過去問は何年分やればいいのかもわからない。周りはまだ誰も動いていないし、自分だけ焦っている気がする。
でも、この時期に「勉強法」を検索しているあなたは、すでに正しい方向を向いています。あとは月ごとに「やること」を決めるだけです。
この記事では、放射線技師(RT)と臨床検査技師(MT)に共通する月別の勉強スケジュールを具体的に示します。「何月に何をやるか」が明確になれば、毎日の勉強で迷う時間が減ります。
スケジュールの軸にしているのは、研究で効果が確認されている3つの学習法です。
- 間隔反復(SRS): 忘れかけたタイミングで復習し、長期記憶に定着させる
- アクティブリコール: 参考書を読むのではなく、問題を解いて「思い出す」ことで記憶を強化する
- self-explanation: 「なぜその答えになるのか」を自分の言葉で説明し、理解を深める
これらを「意識して実践する」のではなく、日々の勉強に自然に組み込むのがポイントです。
この記事のポイント(TL;DR)
- 4月〜6月は「現在地の把握 + 土台科目」に集中する
- 7月〜9月は専門科目を攻略しながら、間隔反復で土台科目の復習を並行する
- 10月〜12月は弱点を集中的に潰す。伸びしろが最も大きい時期
- 1月〜2月は新しい範囲に手を出さず、これまでの復習に徹する
- RT・MTで科目名は違うが、スケジュールの構造は同じ
目次
- Phase 1:現在地の把握(4月)
- Phase 2:土台科目を固める(5〜6月)
- Phase 3:専門科目の攻略(7〜9月)
- Phase 4:弱点集中 + 模試(10〜12月)
- Phase 5:直前期の仕上げ(1〜2月)
- RT・MTの科目対応表
- このスケジュールで守ってほしい3つのルール
- まとめ

Phase 1:現在地の把握(4月)
やること: 最新の過去問1回分を通しで解く
まだ勉強を始めていない段階で過去問を解くのは抵抗があるかもしれません。しかし、目的は「合格できるか試す」ことではなく、科目ごとの正答率を出して弱点を可視化することです。
- 60%以上の科目 → 後回しでOK
- 40〜60%の科目 → 重点対策の候補
- 40%未満の科目 → 土台科目の理解不足が原因かもしれない
このたった1回の通し解きが、残り10ヶ月の勉強効率を大きく左右します。「何から始めればいいかわからない」という悩みは、現在地を知るだけで解消されます。
科目の優先順位の付け方は「科目選択の戦略 — 点数が伸びやすい科目から攻める」で詳しく解説しています。
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Phase 2:土台科目を固める(5〜6月)
やること: 他科目の前提知識となる基礎科目を集中的に学習する
RTなら基礎医学大要・診療画像検査学(解剖を含む)・放射線安全管理学の3科目、MTなら解剖学(臨床生理学の基礎)・臨床化学(基礎部分)・検査管理総論が土台にあたります。
「放射線物理学から始めるべきでは?」と思うかもしれませんが、臨床(現場で使う知識)から入る方が挫折しにくいです。物理は数式が多く、いきなり取り組むとモチベーションが下がりやすい。解剖や検査の流れを先に理解しておくと、後から物理を学んだときに「あの検査はこの原理で動いていたのか」とつながります。
この時期に大事なのは**「量」ではなく「深さ」**です。
- 1日10〜20問を目安に、間違えた問題は「なぜ間違えたのか」を自分の言葉で説明してみる(self-explanation)
- 翌日に前日の間違い問題を解き直す(これが間隔反復の第一歩)
- 参考書は「読む」のではなく「問題で出てきた用語を調べる」ために使う
問題を解いてから参考書を引く順序が重要です。先に参考書を読むと「わかった気」になりますが、問題を解くと「実はわかっていなかった」が見つかります。これがアクティブリコールの効果です。
過去問の活用法については「過去問の正しい使い方 — ただ解くだけでは点数が伸びない理由」も参考にしてください。
Phase 3:専門科目の攻略(7〜9月)
やること: 臨床に近い専門科目を集中的に学習する。同時に、土台科目の復習を間隔反復で継続する
RTなら撮影技術・画像検査・核医学・放射線治療、MTなら臨床血液学・臨床微生物学・臨床免疫学・病理組織細胞学などが中心になります。
この時期は臨床実習と重なる学校が多いのですが、実習で実際に見た検査や機器は国試の問題と直結します。「あの装置はこういう原理で動いていたのか」と結びつけながら学習すると、理由とセットで記憶に残ります。
7〜9月のポイント
- 1日20〜30問に増やす
- 新しい問題を解くだけでなく、5〜6月に間違えた問題の復習を毎日数問入れる
- 復習のタイミングは「忘れかけた頃」がベスト。1日→3日→7日と間隔を広げると効率的
間隔反復の詳しい仕組みとエビデンスは「過去問3周しても点が伸びない?|間隔反復(SRS)で効率よく記憶に定着させる方法」で解説しています。
Phase 4:弱点集中 + 模試(10〜12月)
やること: 科目別の正答率を見直し、伸びしろが大きい科目に集中する。12月には模試形式の演習を行う
ここが最も点数が伸びる時期です。
- 正答率40%の科目を60%にする → 約20点UP
- 正答率80%の科目を90%にする → 約10点UP
同じ勉強時間なら、苦手科目を底上げする方が得点効率は2倍です。「得意科目をさらに伸ばす」より「苦手科目の穴を埋める」を優先してください。
10〜11月
- 弱点科目を週単位で集中攻略(「今週は核医学で60%を超える」のようなゴール設定)
- 間違えた問題には毎回self-explanationを実施。「答えはBだから」ではなく「Bになる理由は〇〇で、Aが違う理由は△△だから」まで説明する
- 間隔反復で過去の間違い問題が自動的に復習キューに入っている状態が理想
12月
- 本番と同じ形式(200問 / 制限時間あり)で模擬試験を実施
- 時間配分の感覚を身につける
- 合格ラインの目安(120点前後)を超えているかを確認する
Phase 5:直前期の仕上げ(1〜2月)
やること: 新しい範囲には手を出さない。これまで間違えた問題の総復習に集中する
直前期に新しい参考書を買ったり、手つかずの科目を始めたりするのは逆効果です。**「これまで間違えた問題を確実に正解できるようにする」**ことだけに集中してください。
1月のアクション
- 間違えた問題リストを総ざらいする
- 法令数値(管理区域の線量限度、業務従事者の被ばく限度など)は直前の暗記でも効果が出やすい。ただし、理由を理解しておくと忘れにくく、数値を混同しにくくなる
- 体調管理を最優先に。睡眠時間を削って勉強する時期ではない
2月(本番)
- 前日は新しい勉強をせず、早く寝る
- 当日は「いつも通りやるだけ」
- わからない問題は飛ばして最後に戻る。見直し時間を確保することが重要
RT・MTの科目対応表
スケジュールの構造はRT・MTで共通ですが、科目名が異なります。自分の職種に読み替えてください。

| Phase | RT(放射線技師) | MT(臨床検査技師) | |-------|-----------------|-------------------| | 土台科目 | 基礎医学大要・診療画像検査学・安全管理学 | 解剖学(臨床生理学の基礎)・臨床化学(基礎)・検査管理総論 | | 専門科目 | 撮影技術・画像検査・核医学・放射線治療 | 臨床血液学・臨床微生物学・臨床免疫学・病理学 | | 横断科目 | 基礎医学大要・安全管理学・画像工学 | 臨床生理学・医動物学・検査管理総論 |
どちらの職種でも、土台 → 専門 → 横断の順序は変わりません。土台が弱いまま専門に進むと、理解が浅くなり、忘れやすくなります。
このスケジュールで守ってほしい3つのルール
1. 「問題を解く」を勉強の中心にする
参考書を読むだけの時間を減らし、問題を解いて「思い出す」プロセス(アクティブリコール)を中心に据えてください。問題を解いてわからなかったところだけ参考書で調べる、という順序が最も効率的です。
2. 間違えた問題は「なぜ?」まで考える
選択肢を選んだ後に「なぜその答えになるのか」「なぜ他の選択肢は違うのか」を自分の言葉で説明する(self-explanation)。これを習慣にすると、出題の切り口が変わっても対応できるようになります。理由がわかっていると応用が利き、点数が安定します。
3. 復習を仕組みで回す
「間違えた問題を後で復習しよう」と思っても、実際にやる人は少数派です。復習は意志の力ではなく、仕組みに任せるのが現実的です。間違えた問題に付箋を貼る、ノートにまとめる、アプリの復習機能を使うなど、復習が自動的に発生する仕組みを作ってください。
合格ラボで科学的勉強法を自動化する
この記事で紹介した3つの学習法(間隔反復・アクティブリコール・self-explanation)は、すべて合格ラボに組み込まれています。
- 間隔反復: 間違えた問題が最適なタイミングで自動再出題される。復習計画を自分で立てる必要がない
- 合格ナビ: 科目別の正答率から「今日やるべき科目・テーマ」を毎日自動提案。Phase 1の現在地把握も自動で行われる
- AI解説: 「なぜその答えになるか」を問題ごとに解説。self-explanationのきっかけになる
開いて解くだけで、科学的に正しい勉強になる。勉強法を調べる時間を、勉強そのものに使えます。
放射線技師・臨床検査技師どちらの過去問も無料で解けます。
まとめ
- 4月: 過去問1回分を通しで解き、科目別の弱点を可視化する
- 5〜6月: 土台科目を「深く理解する」ことに集中。1日10〜20問
- 7〜9月: 専門科目を攻略しつつ、土台科目を間隔反復で復習。1日20〜30問
- 10〜12月: 弱点科目の集中対策 + 模試形式の演習。最も伸びる時期
- 1〜2月: 新しい範囲に手を出さず、間違えた問題の総復習に徹する
- RT・MTで科目は違うが、土台 → 専門 → 横断のスケジュール構造は同じ
- 間隔反復・アクティブリコール・self-explanationを日々の勉強に組み込むと、理解ベースで点が安定する
この記事を書いた人
田爪 大智
元・診療放射線技師(熊本で臨床経験)→ Webエンジニアに転身して独立。
第一種放射線取扱主任者。
「暗記で一種に受かったが現場で使えなかった」経験から、
"なぜ?"を理解する学習法を追求。
放射線技師の国試対策アプリ「合格ラボ」を一人で開発中。
合格ラボ利用者の声
「暗記しなきゃという呪縛から解放されました」— 既卒・再受験のAさん
「勉強の順番があってありがたかった」— 新卒Bさん
この記事で学んだことを、アプリで自動化する
ブログで読めること
- - 科目ごとの攻略法と考え方
- - 間隔反復・アクティブリコールの仕組み
- - 勉強スケジュールの立て方
アプリが代わりにやること
- → 復習タイミングを計算しなくていい
- → 苦手を探す手間がない
- → 解説を調べなくていい
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