国試まであと4ヶ月、10月から習慣にする
「放射線技師 国試 直前期」で出てくる記事は、1月・2月にやることを並べています。その手前の、10月から12月の過ごし方を扱った記事は多くありません。
10月7日から第79回(2027年2月18日)まで134日です。新しい行動が自動的にできるようになるまでの日数は、研究で18〜254日、中央値は66日。いま始めれば、12月中旬には習慣になっている計算です。
「いつ・どこで・最低これだけ」の3つを先に決めて、今日から毎日やります。1日抜けても大きな影響はなかったと研究でも報告されています。1月・2月は、始めるのではなく、習慣の上に仕上げを積みます。
国試まで、あと4ヶ月ほどになりました。今日(2026年10月7日)から第79回(2027年2月18日)までは134日です。
直前期の過ごし方を調べると、出てくるのは1月・2月の話が中心です。模試で合格ラインを超えているか、過去問を仕上げる、体調を整えて早起きに慣れる、など。どれも大事ですが、1月に入ってから「毎日勉強する」ところから始めるのは、ちょっと大変です。
この記事では、10月から12月にかけて、毎日の勉強を習慣にしてしまう考え方を書きます。1月・2月は、始める時期ではなく、できあがった習慣の上に仕上げを積む時期にする、という順番です。
今日から本番まで134日。この4ヶ月の使い方
日付を並べると、こうなります。
- 11月:全国統一模擬試験の第2回(実施予定)
- 12月14日〜1月4日:出願期間。年末年始をまたぐ3週間で、学校が閉まっている時期に締切が来ます
- 1月:全国統一模擬試験の第3回(実施予定)、受験票が下旬に届く
- 2月18日(木):試験
年末年始を挟むので、勉強のリズムが崩れやすいのは12月後半から1月前半です。そこに入る前に、毎日の勉強が「やるかどうか考えなくてもやっている」状態になっていれば、崩れても戻りやすくなります。
年間の月別の計画は国試1年前からの月別スケジュールにあります。この記事はその中の10月〜12月を、「習慣にする」という切り口で掘ったものです。
習慣になるまでの日数は、平均で66日。でも人によって18日から254日まで違う
「習慣は21日でできる」という話を聞いたことがあるかもしれません。研究で調べられた数字はもう少し長く、幅も大きいです。
ロンドン大学(UCL)のLallyらの研究(2010年、European Journal of Social Psychology)では、96人が、食事・飲み物・運動のどれかの行動を1つ選び、毎日同じ状況(たとえば「朝ごはんのあと」)で12週間続けました。その結果、自動的にできるようになるまでの日数は、中央値で66日、人によって18日から254日までばらつきました。また、1回抜けたことは、習慣づくりに大きな影響を与えませんでした。
ここで注意したいことが2つあります。
- この研究は、食事・飲み物・運動の行動の結果で、試験勉強で調べたものではありません
- 66日は中央値です。「66日続ければ必ず習慣になる」ではなく、人によって早くも遅くもなります
それでも、10月7日から66日後は12月12日ごろ。いま始めれば、中央値の人なら年末までに「毎日やるのが当たり前」の状態になっている計算です。254日かかる人もいるので、あくまで目安ですが、始める日が遅くなるほど、その余裕は減ります。
区切りの日を待たなくていい
「来月1日から始めよう」と思ったことはありませんか。
Daiらの研究(2014年、Management Science)では、週の初め、月の初め、新年などの「区切りの日」の後に、人が目標に取りかかりやすくなることが報告されています(ダイエットの検索や、ジムへ行く回数が区切りの後に増えていました)。区切りの日にやる気が出るのは、気のせいではないということです。
その一方で、区切りを待っているあいだの日数は、そのまま減っていきます。11月1日を待つと、始めるのは25日後です。 区切りの日の勢いは使えるなら使えばいいのですが、「その日まで待つ」必要はありません。今日、10月7日を自分の区切りの日にしてしまえば、25日分が手元に残ります。
これは研究の結論ではなく、私の考えです。ただ、残りの日数が決まっている試験では、待つことの重さが違うと思っています。
続けるために、先に決めておく3つ
研究では、同じ状況・同じタイミングで毎日繰り返してもらっていました。それをそのまま勉強に当てはめると、先に決めておくのは3つです。
- いつ:毎日同じタイミングに置く。「朝ごはんのあと」「学校から帰ってお風呂の前」など
- どこ:同じ場所で始める。机でも図書館の同じ席でも構いません
- 最低ライン:調子が悪い日でもやる量を決める。たとえば1日10問。「今日はこれだけ」と言える量にしておく
最低ラインは、小さいほうが続きます。10問だけのつもりが、20問になる日もあります。逆に、最初から「1日50問」と決めると、疲れた日に全部やめてしまいがちです。
1日抜けた日があっても、翌日にやればいいです。研究でも、1回抜けたことは大きな影響を与えなかったと報告されています。「抜けたからもうだめだ」と思うほうが、よほど習慣を壊します。
本番は午前9時30分開始。朝の時間を少しずつ寄せておく
国試は、集合が8時50分、試験開始が9時30分です。詳しい当日の流れは試験当日の持ち物と時間割にまとめました。受験体験記には、2月は体調管理を最優先にして、早起きの習慣をつけておくとよい、という話も出てきます。
そこで、毎日の勉強の「いつ」を、朝にしておくのも1つの手です。朝の勉強を習慣にしておけば、それがそのまま、本番の時間帯に頭を動かす練習になります。夜型の人は、最初から全部を朝にしなくて構いません。週に数回、朝に10問を置くところからで十分です。
12月中旬から、習慣の上に仕上げを積む
12月中旬ごろに、毎日の勉強が習慣になっていたら、1月・2月にやることが変わります。
- 「始める」はもう終わっている。 毎日の机に向かう気力を、毎日ゼロから作らなくて済みます
- 新しい範囲に手を出さず、間違えた問題の総復習に使う。 直前期の進め方は月別スケジュールの1〜2月の項に書いています
- 模試は「測る」ために使う。 1月の模試の使い方は模試の使い方で書きました。点数ではなく、科目ごとの取りこぼしを見ます
仕上げのときに、どの科目から埋めるかは国試ボーダー120点、どの科目で作るかの数字が参考になります。
まとめ
- 今日(10月7日)から第79回(2027年2月18日)まで134日
- 習慣になるまでの日数は、Lallyらの研究(96人)で中央値66日、18〜254日と個人差が大きい。1回抜けたことは大きな影響を与えなかった。ただし食事・飲み物・運動の行動の研究で、試験勉強の研究ではない
- 10月7日から66日後は12月12日ごろ。いま始めれば、年末までに習慣にできる計算(あくまで目安)
- 区切りの日(月初など)にやる気が出やすいという研究(Daiら、2014年)はあるが、待つ日数も減っていく。今日を区切りの日にしてもいい
- 先に決めるのは「いつ・どこで・最低ライン」の3つ。最低ラインは小さく、たとえば1日10問
- 朝の時間に勉強を寄せておくと、本番の時間帯(9時30分開始)の練習にもなる
- 12月中旬からは、習慣の上に仕上げ(間違えた問題の総復習と、模試での取りこぼしの確認)を積む。合格ラボの復習タブは、まちがえた問題をまとめて解き直せる。無料で登録して使える
出典
- Lally, P., van Jaarsveld, C. H. M., Potts, H. W. W., & Wardle, J. (2010). How are habits formed: Modelling habit formation in the real world. European Journal of Social Psychology, 40(6), 998-1009.(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ejsp.674)
- Dai, H., Milkman, K. L., & Riis, J. (2014). The Fresh Start Effect: Temporal Landmarks Motivate Aspirational Behavior. Management Science, 60(10), 2563-2582.(https://faculty.wharton.upenn.edu/wp-content/uploads/2014/06/Dai_Fresh_Start_2014_Mgmt_Sci.pdf)
- 厚生労働省「診療放射線技師国家試験の施行」(第79回、https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/shinryouhoushasengishi/)
- 21卒が語る 放射線技師国家試験おすすめ勉強法[年間スケジュールで解説](https://okkilife.com/study-radiation/):12月〜2月の過ごし方の記述
この記事を書いた人
田爪 大智
元・診療放射線技師(熊本で臨床経験)→ Webエンジニアに転身して独立。
第一種放射線取扱主任者。
1問を理解するのに2時間かかっていた経験から、腹落ちまでの時間を数分に縮める学習法を追求。
放射線技師の国試対策アプリ「合格ラボ」を一人で開発中。
診療放射線技師向けの業界メディアも作っています → tazume-medflow.jp
合格ラボ利用者の声
「暗記しなきゃという呪縛から解放されました」— 既卒・再受験のAさん
「勉強の順番があってありがたかった」— 新卒Bさん
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